先週末は東京からのお客さま、みとさんがいらした。みとさんは、オバマ氏の選挙活動の担い手のひとりとして活躍されました。そのときの話を伺うと、たんたんと彼はこう語りました。「演説で期待させる政治家は過去に何人もいたが、それを実行して成功した政治家はほとんどいない。しかし、オバマ氏は演説でいったことを実行できると思わせるだけの力がある。あれだけの人は過去にいなかったのではないか。すごい人だと思う。」 みとさんのお父さまは政治の世界において大変活躍され今年のはじめに他界された。その看病時にみとさんがみたものは、緩和ケアを受けたくて問い合わせる余命1ヶ月と宣言された人が、3ヶ月待ちと言い渡される現実。安心して死ぬ事もできない世の中になってしまった今の課題をかみしめながら、彼はこう語っていました。「生まれてきたのだから、せめて安心して死ぬ事のできる世の中にしたい。」 いくつもの苦境を乗り越え人の痛みを知っているみとさんの表情は年齢よりも大人びてみえた反面、ひたむきで熱い情熱はたのもしい若さを感じる貴重な時間となりました。